2012 Fiscal Year Annual Research Report
近世・近代における大名・華族家資料群に関する基礎的研究ー榊原家を中心に
Project/Area Number |
22520660
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
浅倉 有子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (70167881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 千鶴 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10260001)
松尾 美恵子 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 教授 (20072423)
畔上 直樹 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (20315740)
岩本 篤志 立正大学, 文学部, 講師 (80324002)
藤實 久美子 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 准教授 (90337907)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 史料研究 / 榊原家 |
Research Abstract |
本研究は、榊原家を中心に、大名家・華族家に伝来する資料群(文書、道具類、蔵書等の総体)の存在意義と伝来の秩序を、史書編纂や家意識との関連のもとに解明することを目的とするものである。そのため、①榊原家に伝来した資料群の成立過程と近代に至る改変の解明、②史書編纂と資料群との有機的な関連の解明と、榊原家の家意識の解明、③「高田藩榊原家史料」に収められている個別資料の分析により、伝来の経緯を明らかにするとともに、幕藩政史、家族史、文化史、近代政治史などに分析の成果を還元すること、④榊原家の事例をモデルケースとして、他家と比較検討し、大名・華族家の資料群の存在意義と伝来の秩序について、一定の見通しを示すこと、の4点について研究を行った。 平成24年度は、研究計画の最終年度であり、研究代表者・研究分担者が、それぞれの役割に応じて補充調査を行うなど、研究を進捗させた。②に関しては、研究分担者により、平成22年度に本科学研究費補助金により撮影した榊原忠次編纂の史書「御当家紀年録」の草稿本と諸本との比較検討が行われた(論文題名「大名榊原家の秘本『御当家紀年録』の草稿と諸本」)。③については、研究分担者・連携研究者により、中世末~近世初めの文書の分析(論文題目「榊原家所蔵として伝わる中世~近世初期文書」)と、富田信高の改易に至る経過と武家諸法度制定等の関連との検討(論文題目「富田信高の改易と武家諸法度」)、及び戊辰戦争期の史料の分析が行われた(史料紹介「北陸道新政府軍の進発と高田藩の対応ー榊原家史料『諸記録留』の紹介を兼ねて」)。④については、研究分担者・連携研究者により、新発田藩溝口家の調査などが実施された。 平成24年度の成果は、平成22・23年度の成果とあわせ、平成25年3月末に本研究の報告書として刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)