2011 Fiscal Year Annual Research Report
神護寺領紀伊国かせだ荘の1185年荘園景観の復元研究
Project/Area Number |
22520672
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
海津 一朗 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20221864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 旭輝 和歌山大学, 紀州経済史文化史研究所, 研究支援員 (80566331)
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Keywords | 荘園 / 荘園絵図 / 検注帖 / 文覚井 / 荘園景観 |
Research Abstract |
学術書の刊行 これまでの研究成果を回成社刊の『紀伊国かせ田荘』として、研究代表の単独編集書として刊行して、学界の関心と反応を確かめた。さらに、それを徹底するため、地元のかつらぎ町教育委員会に申し入れて、地元の主催、海津研究室の共催による学術シンポを企画・実現した。 教育委員会主催シンポジウムの実施 これによって、地域の住民には研究の成果を還元できると同時に、私たちの研究に対する反対の立場からの論争も巻き起こったため、研究が活性化して願っても無い機会になった。 普及版歴史地図および映画DVD さらに、我々の成果は、改訂版の歴史地図、および西岡虎之助の記録映画として普及徹底をはかり、とくに西岡資料(和歌山大学寄託)の徹底分析を行った。それについても、いくつかの学術雑誌により公表した。西岡資料については、聞き取りを徹底して、証言を記録フィルムに残すという新しい試みを行った。 東京大学の西岡資料(絵図)の分析 2012年年頭に東大の調査を組んで、かせだ荘絵図について踏み込んだ分析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地元教育委員会の全面的な支援を受けている。ただし文書調査の一部について、所蔵者・伸介者の了解がとれずに課題が残る
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、残りの文書調査と西岡資料の分析をすすめて、研究成果を公開したい。さらにこれまでの公開性かに対する批判を検討したい。
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