2012 Fiscal Year Annual Research Report
中世東北地方における板碑造立の展開と歴史的景観の復元に関する史料学的研究
Project/Area Number |
22520685
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
七海 雅人 東北学院大学, 文学部, 教授 (00405888)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 板碑 / 松島 / 多賀国府 / 陸奥国白河荘 / 陸奥国石川荘 / 中世奥羽地域史 / 中世武士団 / 文化財保存・活用 |
Research Abstract |
(1)板碑の調査 〔松島町雄島の調査〕東日本大震災により雄島へ渡る橋が崩落してしまったため、2012年度もゴムボートで雄島へ渡り、周辺海底における板碑の分布調査と採集作業をおこなった。4月23日から7月19日まで干潮時に計10回調査を実施し、308点の板碑破片を採集することができた(このうち106点に種子を確認し、2点に銘文のみを確認した)。中でも、上端部が欠損していたものの90センチ余りにおよぶ康永3年(1344)銘板碑を発見できたことは重要である。また、昨年度までに採集した板碑のデータベースの作成を継続するとともに、2006年度に採集した板碑の資料目録(写真・拓本)を発表した。 〔東松島市の調査〕隣接する石巻市(新・旧北上川流域)も含めて、東日本大震災で被災した板碑群の現状確認を継続した。東松島市内の板碑の所在については、確認作業をほぼ終えることができた。また、昨年度から開始した故勝倉元吉郎氏の調査目録・拓本資料の整理作業をひきつづきおこなった。 〔石川町・白河市の調査〕これまで蒐集した資料をもとに、石川町と玉川村の板碑に関するデータベースを完成させた。また白河荘域の板碑の所在確認をおこなった。 (2)中世奥羽史料目録の作成 各種資料集などから、鎌倉時代~室町時代前半の奥羽両国に関係する文書史料を蒐集した。これをもとにデータベースの作成を開始し、基本項目の入力を終えた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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