2013 Fiscal Year Annual Research Report
第二次世界大戦期における地球規模での華僑の動態と構造研究
Project/Area Number |
22520723
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
菊池 一隆 愛知学院大学, 文学部, 教授 (00153049)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中国近現代史 / 第二次世界大戦 / 中国抗日戦争 / 太平洋戦争 / 華僑 / 救国運動 / 救国公債 / 日本品ボイコット |
Research Abstract |
本年度は、戦時期の世界規模での華僑動態研究の一環として、昨年度不十分であった第二次世界大戦期のカナダ華僑に焦点をしぼり、致公堂や、蒋介石派・汪精衛派を含め、いかなる動向を示したのかについて解明することにあった。カナダ華僑については1900年前後に関しては幾つか論文が出ているが、戦時期に関しては不明点が多かった。そこで、大戦期のカナダ華僑に関する補強する史料調査・収集をおこないながら動態解明をおこなったのである。私の狙いは、アメリカ大陸華僑の抗日動態と構図の解明にあり、その際、すでに発表したアメリカ、ハワイ華僑の2本の論文をベースに、カナダ華僑との連合・離反、および共通性と差異に着目した。 研究目的の達成のため、以下の段取りでおこなった。①今年度、まずカナダ華僑に関しては、すでにアメリカや台湾で収集した関連史料の読解・分析した。②上記史料だけでは不十分なので、カナダに行き、バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学、及びカナダ最大のチャイナタウンなどで史料を調査収集した。それによって、カナダ華僑から見た第二次世界大戦・日中戦争分析の手がかりとした。これは本研究で重要な意味を持つ。海外旅費はこれに充てた。③アメリカ華僑に関しては一昨年、ハワイ華僑に関しては昨年度、論文を発表しているので、すでに入手している日本国内、及び台湾の中央研究院、国史舘、各大学所蔵の史料で補強した。④東洋文庫、国会図書館などで、各華僑の史料を調査収集した。国内旅費はこれに当てた。⑤戦時期華僑関連の図書を購入した。物品費はこれに充てた。⑥得られた結果を基にして、研究課題である「第二次世界大戦期における地球規模での華僑の動態と構造」の中にカナダ華僑を位置づけた。かくして、⑦本年度、計画通り論文「戦時期におけるカナダ華僑の動態と抗日活動」等を発表できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)