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2011 Fiscal Year Annual Research Report

戦間期ポーランドにおける議会政治と民族的少数派

Research Project

Project/Area Number 22520759
Research InstitutionNagano Prefectural College

Principal Investigator

安井 教浩  長野県短期大学, 多文化コミュニケーション学科, 准教授 (10310517)

Keywords西洋史 / 現代史 / 議会政治 / 民族問題 / 東欧 / ポーランド / 少数民族 / シオニズム
Research Abstract

1920年代のポーランドにおいて、2度の議会選挙に際して結成された「民族的少数派ブロック」の活動を考察対象とする本研究の特徴は、とりわけ次の2つの点にある。(1)特定の民族的少数派の視点からのみ同ブロックの歴史を論じるのではなく、そこに集ったそれぞれの民族的少数派の論理を突き合わせながら、さらにはそれぞれの民族内部における諸党派間の相違にも留意しながら、出来うる限り多層的な考察を試みることである。(2)ポーランドでおける同ブロックの経験が、多民族的国家であった近隣の東欧諸国の民族的少数派の政治行動に対して及ぼした影響について探ることである。まず(1)については、昨年度、ポーランドとウクライナにおいて、ボーランド議会のウクライナ議員団に関する史料調査を行い、大きな成果を得ることができた。とりわけ、リヴィウにある国立中央歴史文書館所蔵の同議員団関係史料と、近年ポーランドの国立図書館で公開されたウクライナ議員団関連史料をそれぞれの文書館で比較検討して両史料群の異同について把握するとともに、ポーランド語、ウクライナ語の新聞を閲覧することたよって、民族的少数派ブロックにおけるウクライナ人の論理についての理解を深めることができた。一方、ドイツ人とベラルーシ人に関しては、重要と思われる史料の所在から調査を開始しなければならず、史料の入手には至っていない。しかし、専門研究者や諸研究機関との連絡の結果、ドイツ人の論理に迫る新聞史料の所在が最近になってようやく判明し、マイクロによる史料の入手にとりかかっている。ベラルーシ人関連史料に関しては、今夏予定のベラルーシでの史料調査によって入手の可能性を探りたい。(2)に関しては、主としてポーランド語史料を通じて、ポーランドの民族的少数派連帯が、リトアニア、チェコスロヴァキア、ルーマニアの、それぞれ民族的少数派によってひとつのモデルとされ、程度の相違はあるものの、その政治活動に具体的な影響を与えた点までは把握をすすめることができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

考察の対象となる民族が複数であるうえ、本研究に関わる史料が必ずしもまとまって特定の機関に所蔵されているわけではなく、様々なルートを通じて史料状況の把握に務める必要があったため。

Strategy for Future Research Activity

昨年度は、本研究に関わる分野を専門とする海外の研究者と連絡をとりあい、史料についての意見を求めることに多くの時間を要したが、ここにきて、必要な史料の所在、また具体的な所蔵状況を把握できるようになったものがかなりある。研究計画に変更を施す必要はないと思われるが、想定していた以上に史料の入手に時間を費やすことになったため、研究期間内に具体的な成果を問うことが出来るよう、入手済みの史料の分析を急ぎたい、

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 「議会シオニズム」から修正派シオニズムへ2011

    • Author(s)
      安井教浩
    • Organizer
      「近代国家の周縁」再考プロジェクト
    • Place of Presentation
      東京国際大学(招待講演)
    • Year and Date
      2011-12-20

URL: 

Published: 2013-06-26  

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