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2010 Fiscal Year Annual Research Report

対席調停の対話プロセスの実態に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22530006
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

仁木 恒夫  大阪大学, 法学研究科, 准教授 (80284470)

Keywords対席調停 / 会話分析 / 他者性 / 共同性 / メディエーション / アメリカとの比較
Research Abstract

本研究は、わが国の司法書士が運営する対席調停を対象として、モデルとするアメリカのメディエーションの理論および実態と比較しつつ、その実情を経験的に明らかにしようとするものである。とりわけ合意型の紛争解決から想起される「共同性」を、従来は必ずしも適切に位置づけちれてこなかった、合意を獲得したとしても当事者の間に強く残存する「他者性」に関連させながら、おもに定性的データに即して調停プロセスの実態を明らかにする。わが国の対席調停のプロセスの実態を明らかにしようする点でも、また他者性に着目する理論的枠組みという点でも初めての試みであり、新たな知見の獲得とそれに基づく政策提言が期待される。
今年度は、前半に司法書士との研究会を集中的に実施することで対席調停の実践上の問題の把握と、数回の参与観察による定量的データの蒐集をおこなった。実践上、依然として様々な問題が浮上しているが、そこにはこの紛争処理プロセスが他者性をどのようにとらえ、理論的実践的に位置づけていくかということが強く影響していることが確認されている。
後半の9月からは、本研究にとって非常に有益な研究機関である、コロンビア大学での在外研究の機会を得て、わが国に絶大な影響を及ぼしたニューヨークのメディエーションの理論と実態についての本格的な検討に入っている。またコロンビア大学は、本研究の理論的検討をおこなうのにもっとも実効的な機関でもあり、この点での資料の蒐集分析にも着手している。

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Published: 2012-07-19  

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