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2011 Fiscal Year Annual Research Report

明治・大正期におけるローマ法学の成立と展開―とくに千賀鶴太郎博士を中心として

Research Project

Project/Area Number 22530008
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

吉原 達也  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (80127737)

Keywordsローマ法 / 日本近代法史 / 千賀鶴太郎 / 戸水寛人 / 法学部 / 帝国大学 / 法学提要 / 学説彙纂
Research Abstract

本研究は、明治期から現代に至る日本のローマ法学研究の成立と展開という課題のうち、わが国におけるローマ法研究の先駆者である京都帝国大学教授、千賀鶴太郎博士(1857~1929)に焦点をあててきたが、今年度の課題として、(1)ドイツ留学時代に於ける千賀博士のベルリン大学での学修と同東洋語学校での業績について、未解明の点を明らかにすること、(2)千賀博士との対比で、東京帝国大学の戸水寛人博士の『羅馬法講義』の再検討を加えること、(3)千賀博士のローマ法原典翻訳の意義の3点を中心に研究を進めた。今年度中の成果としては、ベルリン東洋語学校在任中の経緯、井上哲次郎以来の歴代日本語教師担当者の系譜と事蹟を詳細に辿ることができたが、なお、渡独後からの10年間の事蹟について十分な調査をなしえなかった。(2)については、戸水博士のローマ法講義は日本では珍しい法学提要式の構成をとり、千賀博士あるいは次世代の春木一郎博士のものとは違った戸水博士の独自性について従来注目されてこなかった点について再評価を試みている段階である。(3)については、千賀博士のローマ法原典飜訳の例に倣いつつ、成果の一部として『ユスティニアヌス帝学説彙纂第48巻第5章邦訳』(『広島法学』第35巻第3号,2012年1月)を公表した。今年度も引き続き、千賀博士、戸水博士についての文献調査を行ったが、それらの成果は、随時WEB上で改訂・公表し、それぞれ「千賀鶴太郎博士著作目録」(http://home.hiroshima-u.ac.jp/tatyoshi/senga001.pdf;平成24年2月24日最終改訂)、「戸水寛人博士著作目録」(http://home.hiroshima-u.ac.jp/tatyoshi/tomizu001.pdf;平成24年3月1日最終改訂)として掲載している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度の課題(1)に記したもののうち、千賀博士渡独後の事蹟に関する調査について、現地での調査が遅れており、この点についてはすみやかな実施をはかる予定である。

Strategy for Future Research Activity

今年度の課題の(1)に記したもののうち、千賀博士の渡独後の10年間について、小松原英太郎をはじめとする当時の滞独者たちとの交友関係の調査など、現地での調査研究を再度実施することによって、一層の研究の進展がはかることができる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 Other

All Journal Article (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] 『何人も自己自らの占有の性質を変更することを得ず』というローマ法準則・再考-サヴィニー『占有法』における占有概念をめぐって-2011

    • Author(s)
      吉原達也
    • Journal Title

      広島法学

      Volume: 35巻2号 Pages: 1-25

  • [Remarks]

    • URL

      http://home.hiroshima-u.ac.jp/tatyoshi/Romanist2003.htm

URL: 

Published: 2013-06-26  

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