2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530018
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
河合 幹雄 桐蔭横浜大学, 法学部, 教授 (40257423)
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Keywords | 刑事施設視察委員 / 刑事政策 / 刑務所 / 司法改革 / 法社会学 / 市民参加 / 受刑者 |
Research Abstract |
刑事施設視察委員会の活動実態を明らかにするために、資料収集、整理、データ化を行った。 具体的には、横浜刑務所における三年間の提案書全てを入手できていたものを、整理しデータ化する作業を行った。 まず資料に目を通し、まずカテゴリー化した。それには、受刑者の処遇について理論上も問題にされる区分、すなわち、健康衛生、作業の安全、食事、運動、信書、面会等に配慮するとともに、特異なテーマも捕捉できるように工夫した。特異な例が多数みられることが受刑者の特性でもあるから、単に大勢を把握するだけでは不十分である。 次に、数値化について工夫した。同一人物が、一度に30通の提案を書いたり、通算年間百通を超えることがある。一通の提案書にも、二行のものから、細かい字で紙面裏表で十枚というようなものもある。長文の提案書として別個に集計する必要があった。さらに、同一舎房で、集団で示し合わせたのか同一テーマの提案書が集中するケースも分析できるように、時間と場所を詳細にデータ化した。 以上のデータは、エクセルのファイルにまとめられている。つまり、統計ソフトに移してグラフ化される用意ができている。 別のアプローチとして、法務所矯正局における「矯正処遇に関する研究会」における刑事施設視察委員会の活動状況報告検討会に参加し、全国的な傾向について情報を入手した。
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