2011 Fiscal Year Annual Research Report
憲法の基本権規範の医事法に対する具体的影響力の研究
Project/Area Number |
22530030
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
嶋崎 健太郎 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (30226203)
|
Keywords | 公法学 / 憲法 / 基本権 / ドイツ憲法 / 医事法 |
Research Abstract |
平成23年度は、当初の実施計画に基づき、文献の収集及び最終年の研究総括に向けた準備に全力を挙げた。 文献収集においては、邦文文献については、法学関係の資料データベースを利用して遺漏のないことを期し、また、外国文献については、研究代表の研究室にてアクセス契約を結んでいるJURIS等のデータベース、また、知己のドイツ人研究者およびその講座組織を通じて書誌情報を収集した。 書誌情報の収集に当たっては、最新の医事法および憲法関係のコンメンタールを補充することにより、とくに大きな改正のあったイツ基本法およびドイツの最新の医事法制に関する情報を積極的に収集することができた。 さらに、研究代表が分担執筆した共著書(『子どもの医療と法』尚学社、2008年)のために結成された「子供の医療と法」研究会(代表:玉井真理子(信州大学)・小山剛(慶応義塾大学))から情報を得るとともに、さらに交付された研究費を用いて、東京開催されることの多い、研究代表が所属するドイツ憲法判例研究会、ドイツ憲法裁判研究会、DAS研究会の月例研究会に積極的に参加し、情報に遺漏なきように努めた。新潟大学公法研究会の所属研究者からも広く情報と助言を得た。 我が国の文献収集において、とくに近年の憲法と医事法の関連性に関する重要文献を精査したが、研究成果の一部は、後掲にもあるように計画よりも早く発表することができた((1)「日本国憲法と生命権」笠原俊宏編『日本法の論点(第1巻)』(文眞堂、2011年11月)1-10頁、(2)「ドイツ憲法-子ども医療をめぐる4極関係と基本権保護」小山剛・玉井真理子編『子どもの医療と法(第2版)』(尚学社、2012年3月)135-162頁、(3)「性同一性障害者の名の変更の年齢差別」谷口洋幸・齊藤笑美子・大島梨紗編『性的マイノリティ判例解説』(信山社、2011年11月)42-46頁)。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ドイツにおける胚保護法が改正されたため、文献収集に若干の遅れがあるが、研究成果の一部を、計画よりも早く発表することができたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初計画にそって計画を推進する。ドイツ杯保護法改正に関する文献については、ドイツの研究者から情報とアドバイスを得ながら適切な収集につとめる。
|