2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530066
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
三枝 有 信州大学, 法曹法務研究科, 教授 (50247631)
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Keywords | 刑事法 / 刑事政策 / 児童虐待 / 特別刑法 |
Research Abstract |
「児童虐待の刑事規制の在り方」の研究に関する平成22年度の研究実績の概要につき以下に総括的評価を含め報告致します。 1.概要…総括的評価 平成22年度は、予算承認の関係で、研究開始が秋からになったこともあり、文献収集が幾分不完全なものになり、これに基づく調査もかなりタイトな日程なりましたが、研究目的である児童虐待への刑事機能に関する基礎データ等の収集も予定通り遂行でき、概ね研究計画に沿った研究活動を行うことができたことから、一応の成果を出すことができたと思われます。そして、すでに実施した調査等に基づくデータ分析を基礎に次年度の研究・調査へと進展させることができる段階に至りました。 2.概要…計画遂行状況 22年度は、研究開始年度でもあることから、今後の研究・調査の基礎的データの収集・分析をおこなうことが研究計画の中心になっており、この基礎的データ収集を重点的に実施しました。具体的には、計画書に予定した行政刑罰に関する資料・データの収集ならびに警察・福祉関係者からの児童虐待への対応状況の聞き取り、中国での南開大学での調査・データ収集を行い、相当量の情報、意見などを収集することができました。 これらの分析も一定程度進行しましたが、アンケートの予備的実施は時間的な限界とデータ収集現場からの異論により実施しませんでした。この点については、今後対応やアンケート手法の再検討が必要となりました。以上
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