2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530066
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
三枝 有 信州大学, 法曹法務研究科, 教授 (50247631)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 刑事法 / 刑事政策 / 児童虐待 |
Research Abstract |
「児童虐待の刑事規制の在り方」の研究に関する平成24年度の研究実績の概要につき総括的評価を含め以下に報告致します。 1.概要…総括的評価 平成24年度は、今までの児童虐待への刑事規制の在り方について、実地調査等で得たデータを元に、より有効性の高い虐待介入システムを検討し、最終的に研究活動の成果として学会発表ならびに論文発表により公開し、児童虐待行為への刑事的介入行為の有効性を検証するという最終段階に至った。ここでは、現在、児童虐待への対応の主役として機能している児童相談所による虐待への介入の中心的役割を、むしろ緊急状態への対応を得意とする警察による介入活動へとシフトさせることで、早期に児童を虐待行為から解放することを可能にするという結論である。この理論は同時に、虐待から分離された児童を家庭へ戻す役割を児童相談所の中心的業務として位置付けるものでもある。このような機能的分割・再編と機関同士の相互の協力支援体制の確立は、海外の国々のデータ分析でも明らかなものであり、わが国でも十分に実践可能であることを論証したものである。 2.概要…計画遂行状況 平成24年度は、「児童虐待の刑事規制の在り方」の研究の最終年度に当たることから、今までの種々のデータや文献等の分析・検討を経て、児童虐待への有効な介入手立てを打ち出し、その理論への裏付けを行うとともに、研究成果として学会等にて公にすることでその理論的妥当性を検証することを主眼とし、これを確実に遂行したものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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