2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530067
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
M・D FENWICK 九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (90315036)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ホワイトカラー犯罪 / 企業文 / 犯罪学 / 企業統治コーポレート・ガバナンス / ビジネス倫理 / ネットワーク |
Research Abstract |
今年度は、ホワイトカラークライムに関係する主要なふたつの問題に着目した。 (1)1970年後の事業規制のグローバル化の特徴は、経済及び商法のさまざまな分野に渡り、国を越えた監査機関ネットワーク(Transnational Regulatory Networks (TRNS))として現れている。このようなネットワークの重要な例のひとつとしてあげられるのが、証券監督者国際機構 (International Organization of Securities Commissions (IOSCO))である。これらのネットワークの中心的な役割のひとつは、企業犯罪への対応である。今年度は、特に、企業犯罪への対応においてみられるこのネットワークによりなされる多様な機能を確認しながらTRNSを調べることに焦点を置いた。例えば、国境を越えた捜査や執行をより効率的にするために考えられた“investigation and enforcement networks”(捜査と執行ネットワーク)、企業の違法行為に関する情報交換の促進を目的とした “information networks”(情報ネットワーク)、実質的な手続き上の規範的基準における調和性を追求する “harmonization networks”(調和ネットワーク)”がそれである。さらに、ネットワークが多くの規定的な懸念(例えば、専門家などによる支配、伝統的な民主的手続きの透明性と回避性の欠如)を引き起こすことから、これらの問題にも着目した。(2)前年度に引き続き、今年度もcorporate criminal liabilityに対しての異なるアプローチの比較評価を試みた。この分野における法改正が、近年、ホワイトカラークライムを防ぐ目的で多くの国でなされているが、この重要な問題について考察した。今年度は、EU諸国に注目した.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|