2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530083
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
五十川 直行 九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80168286)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | スコットランド民事法 / 比較法 / 民事責任法 / 民法改正 |
Research Abstract |
本研究『スコットランド民事責任法研究-民法改正と比較法』は、世界的な民法改正・再編纂の動向を踏まえ、かつ、<日本民法典の改正>に向けた立案・検討作業にも接続し、従来わが国では殆ど先行研究のないスコットランド民事責任法に焦点を定めて、比較法的観点から、わが国の民法改正論議への新たな視座を獲得することを目的とする。 本年度も一方で、初年度以来継続して推進する、スコットランド民事法全体にかかる基礎調査研究を更に展開させ、スコットランド法全般に関する文献研究の傍ら、民事法の領域に即し、ことに、法制史的文献のほか、民事判例法、スコットランド独自の Law Commission Papers、さらには、スコットランド民法典制定の是非を巡る議論状況等につき、一層の基本的知見を獲得した。同時に、年度を通したスコットランド民事法にかかる各論的な研究分野としては、初年度以来の不法行為法領域、不当利得法領域に加え、契約法領域にも展開させ、具体的には、大学等の諸機関における現地調査も含め、古典的・代表的文献、さらには各種の最新論攷をも探査し、スコットランド契約法の全体に亘る多くの論点につき、その歴史的形成から今日の法状況に至るまで、判例法・制定法・学説等の展開過程を詳細に跡付けたうえ、比較法的に検討する作業に着手した。 本研究の推進にあたっては終始、ことに、EU法における統一民法典策定作業等の動きのほか、イングランド法、さらには、大陸法、日本法等との対照において、スコットランド民事法の生成と展開の状況を比較法的に考察するという分析枠組の開発をも意欲しており、今後、本研究の成果が、さらなるスコットランド民事責任法に関する継続研究の推進により、スコットランド民事責任法全領域にかかる各論的諸論攷、及び、総論的ないし包括的諸論攷のかたちに収斂して、逐次、公表されることが予定される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)