2013 Fiscal Year Annual Research Report
企業価値評価をめぐる会計・ファイナンス的実証研究と法的問題に関する横断的研究
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22530099
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
池島 真策 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (20308836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 裕久 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (40399019)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 会社分割 / 企業価値 |
Research Abstract |
池島・平井「会社分割制度の法的変遷とその検証」(大阪経大論集64巻4号(通巻337号),pp.21-39)では、会社分割制度の利用が、外部の利害関係者、特に株主から如何なる評価を得ているのかを明らかにした。M&Aや国際社会の競争の増加から生き延びるうえでも、その企業経営にあった形やグループ作りとして組織再編制度、特に「株式分割制度」は大事なツールの一つであると一般にいわれている。そこで、市場における会社分割の公表による影響を測定したものである。検証においては、昨今のファイナンスや会計分野の研究で用いられるイベントスタディ法を適用し、定量的な観点から検証を試みた。会社分割を活用した企業に対して、投資家らが株式価値の低下、すなわち企業価値毀損の判断をくだしているとも考えられ、会社分割をおこなうことで、企業は投資家に対して良い印象を与えられていないのである。一方で、市場における評価が下がっている企業が会社分割をおこなっているということも考えられる。つまり会社分割は、企業業績が低迷している際に行われている可能性がある。これらについて、実データより傾向を明らかとした。 また、WEIでの学会報告“Legal Change to the Corporate Divestiture System and the Market Reaction to Listed Companies in Japan”では、上記論文についてより詳細な分析をおこない報告した。ここでは、イベントスタディ法において企業価値創出と企業価値毀損のグループ別に分析をしている。それぞれのグループにおいて、デフォルトリスクに関する指標を用いて、企業価値の増減要因について分析をおこない明らかとした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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