2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530131
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
CHARLES Weathers 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50305611)
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Keywords | 再活性化 / 組合 / 非正規労働者 / 組織化活動 / 低賃金労働者 / 個人加盟 / 活動家 / 労使関係 |
Research Abstract |
前年度、日米豪の労働組合の比較研究と日本の非正規労働者についての研究を追及した。主に組合の非正規社員のための活動および政治活動について調査した。 8月にSan Francisco市でホテルの低賃金労働者とそれを代表する組合のHEREの役員への聞き取り調査を行った。9月にはオーストラリアのSydney市とMelbourne市ではナショナルセンターのACTUとACTUに加盟している組合や社会運動の活動家への聞き取り調査を行った。主に低賃金労働者の組織化と動員、組合の政治活動について調査した。 日本では、大阪市にある個人加盟ユニオンのGeneral Unionについてのフィールドワークを行った。近年General Unionはフィリピンやラテンアメリカからの工場労働者を組織化して、社会保険加入の問題を扱っている。私は執行委員として、General Unionの会議やイベントに参加して、participant-observer研究を行った。また、ユニオンのメンバーへの聞き取り調査に基づいて最終報告を作成した。現在、原稿の最後の校正をしているところである。また、日本で組合の政治活動について聞き取り調査を行い、資料を集めた。 10月から12月の間、3回学会と研究会で研究に基づいて発表した。10月、アメリカの組合の低賃金労働者のためのキャンペーンについて報告し、現在論文としてまとめている。11月、日本の非正規問題について報告した。12月、日米豪の組合の政治活動について報告し、現在論文としてまとめている。また、12月の学会のプロジェクトリーダーの鈴木玲教授と共に学会の本の序論を作成している。 2010年12月、アメリカの労働組合運動についての本を出版した。
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