2010 Fiscal Year Annual Research Report
NZと日本における公的部門改革の成果に関する比較研究~「政府の大きさ」を中心に
Project/Area Number |
22530132
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Research Institution | Tohoku University of Community Service and Science |
Principal Investigator |
和田 明子 東北公益文科大学, 公益学部, 准教授 (50382750)
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Keywords | NZ / NPM / 公的部門改革 / 政府の大きさ / 公務員数 |
Research Abstract |
ニュージーランド(NZ)はニュー・パブリック・マネジメント(NPM)型公的部門改革の典型国と言われるが、改革は本当に「小さな政府」をもたらしたのであろうか?NPMの典型国とされるNZの改革の実像を「政府の大きさ」という観点から正確に把握することは、NPMに対する的確な理解を得ることにつながる。 また、NZと比べ日本の「政府」は大きいのか、小さいのか?日本の今後の公的部門改革のあり方を考える上でも、この点について正確な理解を得ることが必要である。 以上の観点から、本研究では「政府の大きさ」を測る指標として(1)一般政府支出(内訳含む)、(2)公務員数(内訳含む)、(3)民間委託の状況を取り上げ、NZと日本のデータを1980年代~現在に至るまで時系列で比較する。 平成22年度は統計データの基礎を学んだ後、(1)(2)に関するNZおよび日本のデータを収集した。23年度はそれらを分析すると同時に、不足しているデータをさらに収集する。(3)については、どのように把握するか検討を継続する。 23年2~3月にはNZ現地調査を実施する予定であったが、両国で起きた地震災害のため次年度以降に延期することになった。しかし、基本的なデータはNZ統計省への電子メールによる照会により入手することができた。また、現地の研究協力者からも電子メールで本研究に対するさまざまな助言を得ることができた。
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