2010 Fiscal Year Annual Research Report
電波再配分メカニズムの理論分析、詳細設計、および現状からの移行方策の研究
Project/Area Number |
22530189
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Research Institution | International University of Japan |
Principal Investigator |
鬼木 甫 国際大学, グローバル・コミュニケーション・センター, 研究員 (40107107)
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Keywords | 経済理論 / 経済政策 / 電波 / 再配分 / 既得権 / 電波配分 / 電波割当 / 電波オークション |
Research Abstract |
本年度においてはまず当初目標として設定した電波資源の利用効率化・再配分を促進のための「拡張された市場メカニズム(EMM, Extended market mechanism)」について理論分析を実施した。そのため作成した経済モデルについて下記を試みた:1. 電波利用料率(r)の設定:rが時間を通じて一定水準に固定されるケース、rが時間等の関数として設定されるケースの双方を考えた。2. 電波利用に関する技術進歩(以下T)の有無:a. Tが存在しない静的環境、およびb. Tが存在する技術進歩環境の双方を考えた。3. 電波利用における外部性(E,チャンネル統合の利益)の有無:地域間あるいは周波数帯間のチャンネル統合に規模の経済が存在することが多いが、分析が極度に困難にならない限度で、外部性Eの導入を試みた。この成果は、国際学会International Telecommunications Societyの東京大会で発表している。(項目11.研究発表「学会発表」、Oniki[224])。またこれに加え、本年度においては、日本においてEMMの前提となる周波数オークション、広帯域アクセス網建設の政策問題が検討されたので、これらの問題に関する研究を実施した。内容としては、海外における周波数オークションの実施状態の調査・分析に加え、日本での落札価格の推定と、日本において周波数オークションを実施する際に必要となる検討項目を示したことである。これらの成果を学会・シンポジウム等で発表した(同上、鬼木[223,225~229])。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] 「電波オークションをめぐって」(公開往復書簡)2010
Author(s)
鬼木甫
Organizer
国際大学GLOCOM、『往復書簡シリーズ 設計未来:ポスト情報化社会を展望する、電波オークションをめぐって』
Place of Presentation
<www.ab.auone-net.jp/~ieir/jpn/publication/201101a.html>,<www.glocom.ac.jp/column/letters/auction/02_oniki01_1.html#text>
Year and Date
2010-12-27
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