2012 Fiscal Year Annual Research Report
非線形時系列モデルによる東アジア経済協力可能性の検証と金融市場の分析
Project/Area Number |
22530205
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佃 良彦 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10091836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千木良 弘朗 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (30447122)
日置 史郎 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80312528)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 東アジア金融協力 / 東アジア債権市場 / 非線形時系列モデル |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)東アジア経済に計量経済学モデルを適用し東アジア経済協力の可能性を検証し、(2)金融市場の価格形成メカニズムを数量的に分析することであり、その際に(3)歴史的・制度的研究成果を踏まえ、東アジアがすでに相当な市場経済化を遂げ基盤整備を整えた現状を確認することである。3年計画最終年度である平成24年度は、過去2年間の実績を踏まえ、以下の研究作業を実施した。 (あ)1978年の改革開放政策以来、この30年間に中国が世界第二位のGDPを有する大国に成長した事実を経済成長モデルを用いて実証分析を行った。この成果はTsukuda(2012)で報告された。また、東アジア諸国は1997年‐8年の金融危機を経て、2000年代に域内金融協力の必要性を認識し、様々な協力枠組みを構築したきた。中でも債券市場の育成に向けて、各国政府財務省を中心としたABMIや中央銀行を中心としたABF1-2が注目される。Tsukuda(2013)はアジア債権市場の域内統合および域外統合がどの程度進展したかを計量経済モデル・非線形時系列モデルを用いて分析した。その結果、アジア債権市場は市場規模でみるとこの10数年間で大きく成長したが、域内統合の面では十分ではなく、今後更に努力が必要であることが示された。(い)研究分担者日置は東アジア産業構造の制度的基盤を把握するために中国における実態調査を実施した。その成果は学会報告日置・黄(2011)及び図書日置(2012a、b)に刊行された。(は)研究分担者千木良は共和分を持つ時系列モデルの理論的研究を行い、その成果はChigira(2012)に発表された。 研究代表者および分担者は研究目的に沿ったそれぞれの分野で所与の成果を挙げ、また同一機関に所属する強みを生かし、密接な連携を図っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)