2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530235
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
車井 浩子 兵庫県立大学, 経営学部, 教授 (70275296)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 由紀子 兵庫県立大学, 経営学部, 准教授 (80336825)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 転職市場 / 計量経済学 |
Research Abstract |
転職市場のミスマッチを分析するため、労働市場への参入予備軍である専業主婦の就業意識とその行動に焦点を当てた。専業主婦の抱える不安を分析し、その上で、専業主婦の就業意識について、将来の働き方の希望やその経路、また、働きたいと思う理由について分析を行った。 専業主婦の抱える不安については以下の結果を得た。第1に、概して、夫が高所得になるほど専業主婦が抱える不安は小さい。将来の生活や教育に関する不安も小さい傾向がある。第2に、子どもがいる女性に比べ、子どもがいない女性は教育に関する不安が低くなる反面、将来の生活に関する不安が高くなる。第3に、年齢が上がるにつれ将来の生活に対する不安が高まる。介護への不安が年齢とともに大きくなるが、自分や配偶者の介護よりはむしろ、親の介護に対する不安が特に大きい。第4に、高学歴者ほど子どもの教育への関心が高いせいか、教育に関する不安が大きい。 就業意識および再就職の経路については、主に次の4点にまとめられる。第1に、将来的には正社員を目指す場合にも、まずはパートや派遣・契約社員としての復帰を目指す場合も多い。第2に、子どもがいる専業主婦ほど就業意欲が高い。子育て費用や学費への危機感が関係していると考えられる。第3に、将来的に正社員を目指す人は、もともと就業意欲が強い傾向がある。また、直近の就業形態として正社員を希望する専業主婦は、経済的逼迫が原因であるよりはむしろ、もともと再就職の意思を持っていた人が多く、正社員希望者の約半数を占める。第4に、学歴が高くなるほど再就職を前提としていた人の割合が増える。また、再就職を前提としていた女性の約2割は、経済的な逼迫に直面している一方、約2割の女性は、外で働くことが好きだという積極的な意思を持っており、女性が再就職を前提とする背景には「必然」と「希望」の両者が混在している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)