2011 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける企業・事業所の所有権とエネルギー効率性
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22530255
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Research Institution | The International Centre for the Study of East Asian Development |
Principal Investigator |
E.D. Ramstetter 公益財団法人国際東アジア研究センター, 研究部, 主席研究員 (50213583)
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Keywords | 所有権 / 多国籍企業 / 国営企業 / エネルギー効率性 / 廃棄物効率性 / 東南アジア |
Research Abstract |
平成23年にインドネシア・マレーシア・タイにおける多国籍企業と現地工場のエネルギー効率性を比較するデータベースを整理し、論文を3本99%以上完成した。 インドネシアの論文は1996年と2006年の総エネルギー効率性のほかに電気効率性と燃料効率性、さらに石炭効率性と天然ガス効率性を区別した分析を含んだ。結果によると多国籍企業と現地工場の間のエネルギー効率性の差が統計的に有意ではない場合が多かった。有意である場合は多国籍企業のエネルギー集約度が現地工場より小さい産業と年の組み合わせが多かった。 マレーシアの論文は2000~2004年の総エネルギー効率性のほかに電気効率性と燃料効率性と水道効率性を分析した。結果によると多国籍企業と現地工場の間のエネルギー効率性の差があまり大きくなく、統計的に有意ではない場合が多数あった。有意であった場合は、多国籍企業の燃料集約度と水道燃料集約度が現地工場より小さい傾向があり、逆に電気集約度が高い傾向があった。 タイのデータ制約が厳しく、2006年の総エネルギー効率のみを分析した。食品製造、プラスチック、鉄鋼・非鉄金属、窯業・土石の多国籍企業のエネルギー集約度が現地工場より小さかったが、他の産業では差が有意ではない場合が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた通り、インドネシア・マレーシア・タイにおける多国籍企業と現地工場のエネルギー効率性を比較するデータベースを整理し、論文を3本99%以上完成した。24年度の5月に最終校正し、ワーキングペーパを出版し、学術雑誌に投稿する。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り、インドネシア・マレーシア・タイにおける現地工場が外資系企業から受けるエネルギー効率性のSpilloverについての論文を3本作成する。6月にThailand Economic Conferenceでタイのエネルギー効率性についての論文を発表する。10月に慶応大学で開催されるAsian Economic Panelで、東南アジアにおける多国籍企業と現地工場のエネルギー効率性の比較を纏める論文を発表し、Asian Economic Papersに投稿する。10月のEast Asian Economic Associationの13th Annual Conventionでインドネシア・マレーシア・タイのエネルギー効率性についての論文を中心とするセッションを開催する。1月にプロジェクトワークショップを国際東アジア研究センターで開催しプロジェクト論文を7~8本発表し、討論者からコメントを得る。
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Research Products
(1 results)