2011 Fiscal Year Annual Research Report
ストック循環型住宅市場のパフォーマンスとガバナンスの研究
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22530270
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
大泉 英次 和歌山大学, 経済学部, 教授 (80116293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大井 達雄 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (10367881)
豊福 裕二 三重大学, 人文学部, 教授 (70345966)
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Keywords | 住宅市場 / 住宅政策 / アフォーダビリティ / 住宅ストック / 住宅フロー |
Research Abstract |
1.日本の三大都市圏住宅市場を対象に、リーマンショック以降の住宅市場の動向に重点を置いて、土地・住宅統計調査および住宅建設統計調査、東日本・西日本不動産流通機構、住宅金融支援機構の調査データの解析を継続した。また、個別の地域住宅市場について実地調査、不動産業者等からのヒアリング調査を継続した。 2.英・米・独の新築・中古住宅市場の動向について統計データを入手し、分析を継続した。とくに米国の中古住宅市場については、未だに住宅ローンの債務不履行に伴う差し押さえが高水準で継続していることから、地域別の差し押さえの発生状況と差し押さえ物件の取引動向、価格動向、取引主体等について、米国民間調査会社のデータを入手し、分析を行った。 3.英国RICS主催の国際学会(RICSS Strategic Facilities Management Conference2012)ならびにCoreNet Global英国支部主催の国際学会(CoreNet Global UK Chapter Summit2012)に参加し,英国の研究者や実務家との意見交換を行った。CoreNet Global日本支部のミーティングにおいて日本の不動産市場の状況に関する情報を収集した。 4。以上の調査研究に係る研究成果を国内外の学会、研究会で発表した。また大井達雄が、観光庁募集の「観光統計を活用した実証分析に関する論文」において観光庁長官賞を受賞した(「宿泊旅行統計調査による季節変動に関する一考察」)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した調査計画は順調に達成している。ここ1~2年に欧米研究者による金融危機後の住宅市場および住宅政策に関する重要な研究論文、著書があいついで刊行されていることで、資料面での調査・分析が大いに促進されている。定期的な研究会のなかで相互の研究の進展が確認できている。
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Strategy for Future Research Activity |
東日本大震災が全国の不動産・住宅市場に及ぼした影響は甚大であり、本研究にとって新たな重要な調査課題となっている。24年度においてはこれに重点的に取り組む計画を立てている。
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Research Products
(5 results)