2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530274
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
白石 小百合 横浜市立大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (70441417)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 幸福度 / 行動経済学 / プロセスの効用 / 効用の予測ミス / ワーク・ライフ・バランス / 本質的な属性 |
Research Abstract |
本研究は、幸福度の高い社会の構築との問題意識から、人々の幸福度とワーク・ライフ・バランスとの関係を解明すべく、マイクロデータを用いた実証分析を行う。平成24年度は、23年度の検討を踏まえ、女性の幸福感の持続性に関するデータ分析を行うとともに、本研究課題の視点を広げるため幸福度に関する書籍の翻訳作業を完成させた。 ①イベントの発生と女性の幸福感の推移に関するデータ分析を行った。具体的には、家計経済研究『消費生活に関するパネル調査』の個票データを用いて、結婚と出産を経験した女性の主観的幸福感について、イベントの発生した時点を0年とし、その前後の主観の平均値を計算したところ、結婚の4年前から幸福度は上昇を始め、結婚当年にピークとなる。そして結婚翌年から幸福度は低下していくが、5年目以降はなだらかな低下傾向となる。 ②Bruno S. Frey[2008], Happiness: A Revolution in Economics, The MIT Press の翻訳作業を完成させた。同書は、実証分析により、人々の幸福感の要因分析を行っている。特に、結婚と幸福度との関係について因果関係を制御する方法を提案している点、また、プロセスの効用という視点から、直接的な政治参加と就業形態の選択が幸福感を高める効果を分析している点が、本研究課題を進める上で大変参考になった。 ③本年度も内閣府と荒川区の研究会に参加し、現実の政策と幸福度に関する関係性についての議論等を行うことで自らの研究課題へのフィードバックを行うとともに、他大学の研究者との研究交流を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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