2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530276
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Research Institution | Miyazaki Municipal University |
Principal Investigator |
堀口 正 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (00438318)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 中国 / 農村 / 生活向上 / 財政支援 / 貯蓄 / 人的ネットワーク |
Research Abstract |
本年度(2012年度)は、第3年目でもあり、前年度に実施した、貴州省(雷山県の村落A)でのアンケート調査結果の分析、また他村での同様のアンケート調査の実施、そしてヒアリング・補足調査などを実施し、それら分析結果を報告書にまとめた。 まず2012年5月に、雷山県のもう一つの村落Bで、貴州省社会科学院の協力の下、前年度と同内容のアンケート調査を実施した。有効回答数は約50件であった。この村落は、前年にアンケート調査を行った村落と比べて、各家庭の収入水準はやや低かったが、その他の状況は大差なかった。具体的な調査結果を述べると、村落A・Bともに各世帯の収入は、年々増加傾向にあり、その大半は出稼ぎによる賃金収入であった。一方、支出について、生活消費支出、教育支出が多かった。次に、収入減少時の対応として、消費を抑制して貯蓄を切り崩すといった対応もみられたが、依然、親戚・友人を頼って借金を行う傾向にあることがわかった。 同年9月には、研究協力者と貴州省を訪問し、雷山県でのヒアリングの実施と、貴州省社会科学院研究員との意見交換(アンケート調査結果について)などを行った。また2013年2月には、同県での補足調査を行った。その結果、アンケート調査結果とほぼ同様のことが明らかになった。その他、同地域ではなお土地の流動化は進んでおらず、近年、義務教育費が免除されたことで、各家庭の初等教育費に対する負担が軽減したこともわかった。 今後、財政経費を最小に抑えながら、同地区(少数民族地域)の伝統文化を維持しながら、貧困削減を実施していくことが必要であるとの結果に至った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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