2011 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナムの裾野産業ネットワークの形成についての研究
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22530278
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
DO MANHHONG 桜美林大学, 経済・経営学系, 講師 (40406872)
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Keywords | ベトナム / 裾野産業 / ネットワーク / 民間企業 / 競争力 / 東アジア / 中国 / 投資貿易 |
Research Abstract |
本年度は、中小企業向けのビジネス協会の役割を注目しながら、ベトナムの裾野産業ネットワークの形成を考察していた。具体的に、全段階(昨年度)で立てられた分析枠組みと仮説を検証するため、現地調査を行い、現在のベトナムの民間セクターに対するビジネス協会の制度的及び機能的な制約条件について確認していた。 一部の結果は、2011年8月にシンガポール国立大学(National University of Singapore)でVIET STUDIES(海外ベトナム人有識者協会)主催"The Challenges Facing Vietnam and the ASEAN Countries"シンポジウムで報告した。また、その他の結果は、研究ノートとしてThe Saigon Economic Timesの雑誌の第6号2012年と第48号、24号、23号2011年に掲載された。 他方、以前のベトナム部品産業についての調査結果の利用を組み合わせ、近況東アジアの自動車とパート産業の動きを考察しながら、今後ベトナムの産業競争力を強化させるため、市場経済制度の健全化、政府の介入の縮小、民間セクターの活性化などの制度的及び非制度的な条件を分析し、"The Competitive Pressure of Automobile and Parts Industries in East Asia and the Future of Vietnam"のタイトルとした論文でまとめた。この論文は、理論的な分析と現地調査から収集した証拠の裏付けを基に、民間企業・産業発展を障害させる現行制度の制約的な条件を指摘した。同論文は査読付きで2012年3月にベトナムの中央経済管理研究院(Central Institute for Economic Management)発行のVietnam Economic Management Reviewという学術誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、ベトナムでの協力者と綿密に連絡を取りながら当初の研究計画による現地調査を順調に実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、現段階で個人研究レベルで現地調査の規模がある程度限定されたが、より説得力のある証拠、データを収集するため、調査規模を拡大することが必要である。そのため、次の段階で現地の研究機関との協力を得て、本研究の延長として「日越裾野産業ネットワークの形成」というテーマで国際的な共同研究事業を企画、実施することを検討する。
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Research Products
(5 results)