2013 Fiscal Year Annual Research Report
全国信用金庫の貸出金利の分析-リレーションシップ・バンキングと市場構造の影響
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22530329
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
石橋 尚平 大阪産業大学, 経営学部, 准教授 (50568227)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地域金融機関 / 貸出金利 / 裁量性 |
Research Abstract |
2013年5月25日、日本金融学会春季大会(於一橋大学)にて「地域金融機関における貸出金利の裁量性について」を報告。この報告内容を論文にまとめ、"The Analysis of Yields of Regional Financial Institutions against the Benchmark Based on Sharpe Ratios"として、"Journal of Business and Policy Research" Vol.8 No.2 に掲載された。また、2013年4月に季刊「個人金融」誌(一般財団法人ゆうちょ財団)より、原稿執筆を依頼され、調査・研究論文として、「わが国の地域金融機関による貸出金利の長期的分析」を投稿。同誌2013年秋号(Vol.8, No.3, October 2013)に掲載された。 その他、所属学会の雑誌で2本の論文の査読を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
5年間の計画のうち、論文を4本で毎年1本のペース。発表は毎年複数こなしており、まずまず順調に研究計画を進展させていると考えている。前年度末にも論文をおおむね完成させており、今年度中の発表と論文の掲載を予定している。また次の研究計画では地域金融にテーマを戻して、かなり労力のかかる論文に取り組むこともすでに決まっている。今夏から徐々に形をまとめ、研究計画を10月中に完成できるようにしたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度はすでに論文一本の作成を終えており、今後は論文完成のつめの段階に入る。論文の内容はこれまでの地域金融ではなく、ゼロ金利政策下における長期金利の変動を分析している。これまでの地域金融機関の研究についても、貸出金利の分析を中心に行ってきたため、ジャンルが変わってもテーマは金利の変動ということで一貫している。非伝統的な金融政策が名目ならびに実質長期金利にどのような影響を及ぼしているのかを分析している。論文のタイトルは"The Cointegration Analysis of the Long-term Bond Rates in Japan under the Zero Lower Bound Problem"である。7月の勉強会での発表を皮切りに年末に海外のコンファランス(ドイツ金融学会など)を行っていく方針。秋か来年春には金融学会での発表を予定している。その次の論文の内容も固まっており、秋口あたりに企画内容を具体化させる予定である。来年度以降の科研費申請はその内容を研究課題として考えている。工場の海外移転に伴う地域金融の貸出の分析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)