2012 Fiscal Year Annual Research Report
投資家の合理性とトレーディングの意思決定に関する実験的研究
Project/Area Number |
22530330
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
岡田 克彦 関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (90411793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日置 孝一 神戸大学, 経営学研究科, 講師 (60509850)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 実験的研究 / 行動ファイナンス / バイアス / 投資家の合理性 / ディスポジション効果 / 証券アナリスト / トレーディングの意思決定 |
Research Abstract |
本研究の目的は, 投資家のトレーディングにおける合理性は,事前に予測できるかどうかを明らかにすることである.人間には損失回避バイアスがあるが,それには個人差がある可能性がある.仮に何らかのテストで個人差を特定することができるならば,市場関係の仕事に対する向き不向きを事前に特定することができる。我々の研究チームは次のステップで証券アナリストやファンドマネージャーなど、市場に直接従事しているプロの運用関係者を対象に実験を行った。 第一ステップとして、被験者に,事前にCognitive Reflexive Test (CRT)というIQと非常に相関が高いテスト3問を受けてもらう。 第二ステップとして、その他の33問からなるBehavioral Biasテストと呼ばれる試験を受けてもらう。この試験は行動ファイナンスで説明される様々なバイアスについて、被験者がどの程度vulnerableであるかを見るものである。 第三のスッテプとして、ステークのかかった状態で、トレーディングの意思決定をしてもらい、危機時にどういう取引を行うかを観察した。これらの実験を当初計画では海外の大学に協力を得て実施する予定だったが、それがかなわなかったため、本年度は、証券アナリストやプロの投資家、市場関係者を中心として、実験に参加してもらった。その結果、驚くべきことに、プロの投資家を対象としても、同様にdisposition効果は存在することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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