2013 Fiscal Year Annual Research Report
戦前期日本の鉄道事業における「公共的性格」の再検討
Project/Area Number |
22530348
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Research Institution | Komazawa University |
Principal Investigator |
渡邉 恵一 駒澤大学, 経済学部, 教授 (00267387)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 鉄道史 / 交通史 / 鉄道事業 / 鉄道資料 / 台湾私設鉄道 / 公共的性格 |
Research Abstract |
平成25年度の研究は、前年度に引き続いて、戦前期日本における(1)都市部の鉄道事業分析、(2)地方鉄道事業の分析に取り組んだほか、(3)植民地として支配していた台湾の鉄道にも視野を広げた。(1)は前年度の学会報告をベースとした論文の投稿・修正作業が中心であり、(2)では前年度からの継続調査先に加え、宮城県内の旧私鉄関係資料を関係各位のご厚意により閲覧する機会を得た。また、(3)は日本の主要製糖会社によって敷設された台湾の私設鉄道が一般の旅客・貨物輸送を担っていた事実に着目したもので、鉄道事業の「公共的性格」を問う一つの事例として取り上げた。 研究成果としては、(1)に関連する「戦間期における五島慶太の鉄道事業構想」(『鉄道史学』第31号、2013年、査読付論文)を発表し、諸般の事情で刊行が遅れていた共著『ライフスタイルを形成した鉄道事業 情熱の日本経営史8』(芙蓉書房出版)も近日刊行予定である。(2)の関連では、個別事例分析を行う上での見取図として、「鉄道院(省)鉄道統計資料」、「鉄道統計」に掲載されている免許データの集計・分析を行った(未定稿)。(3)については、国際シンポジウムにて「台湾における糖業鉄道の成立-第一次大戦期までを中心に-」(2013年12月8日、立教大学池袋キャンパス)を報告し、「台湾における糖業鉄道の成立-台湾製糖を事例として-」(2014年5月24日、同志社大学今出川キャンパス)では、より立ち入った検討結果を発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)