2012 Fiscal Year Annual Research Report
戦間期日本の主食の変貌と小麦輸入に関する実証的・総合的研究-北米・豪州小麦の台頭
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22530351
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
大豆生田 稔 東洋大学, 文学部, 教授 (20175251)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経済史 / 日本史 / 商社 / 貿易 / 小麦 / 市場 / 主食 / 生活 |
Research Abstract |
本研究の目的は、第1次大戦前後から1930年代を対象として、日本国内の小麦需要の増加に応じて、北米・豪州小麦の輸入が拡大する過程を実証的に解明することにある。特に、(a)小麦需要の構造と特質を地域差に留意しながら検討し、(b)小麦輸入貿易の活発化を三井物産・三菱商事など日系商社の活動を通じて探り、(c)小麦輸入関税政策を1926年・32年の関税改訂に着目して考察することを具体的な課題とする。本年度の研究実績は次の通りである。 (1)資料の調査・収集:上記(b)について、引き続き米国国立公文書館が所蔵する三菱商事・三井物産の北米小麦対東アジア輸出関係資料について調査・写真撮影を進め、ほぼ作業を完了した。なお、豪州国立公文書館シドニー分館所蔵資料については昨年度中にほぼ作業を終えた。また、三菱史料館など国内の資料所蔵機関についても、日系商社に関する一次資料を調査・収集した。(a)(c)については、国内の資料所蔵機関において、小麦需要の拡大、国内製粉業の経営展開、1920年代半ば以降の小麦関税政策などに関する諸資料の調査・収集を継続して進めた。 (2)収集資料の整理・分析:(b)米国国立公文書館における収集資料については、撮影リストの作成を継続し、また一部データの入力作業を進めた。(a)(c)については収集資料の画像データ化、データ入力等の作業を継続して実施した。論文として研究成果をまとめるため、収集資料を整理・分類・解読・飜訳する等の基礎作業を進めた。 (3)研究成果の公表:1920年代半ば以降の三菱商事在米支店の活動に注目し、北米(アメリカ、カナダ)小麦・小麦粉仕入活動の実態と変化、および対東アジア輸出、対欧輸出の展開と限界等について論文等を3本公刊した。また、社会経済史学会大会のパネルに参加し、北米小麦の外国間貿易(北米から欧州へ)について研究成果の一部を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)