2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530363
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
RALF Bebenroth 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (80403228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 倫紀 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (20373110)
井口 知栄 立教大学, 経営学部, 助教 (20411209)
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Keywords | 企業経営 |
Research Abstract |
2010年4月から2011年3月末までの合併と買収に関する研究業績として、学会報告と日本のターゲット企業のインタビューを行った。 日本の対内直接投資は極めて低い水準にあるが,合併・買収市場は拡大しており、また海外企業による日本企業の合併・買収も増加している。しかし、このことについて経営学的なアプローチでは十分な研究がなされていない。 そこで、企業の人的資源問題に注目し、ドイツ・イギリス・アメリカによって合併・買収された日本企業を調査、比較及び分析を行った。その過程において、買収・合併企業と被買収・合併企業の双方の目的、合併・買収企業の国籍の違いが与える人的資源問題への影響を明らかにし、日本の合併・買収市場及び対内直接投資の更なる規模拡大のための示唆を提供した。 まず、雑誌データから日本企業に対する国際的なM&Aに関するものを選び出し、合併・買収に関する抽出標本を作成した。 次に、海外企業(特にドイツ・イギリス・アメリカ)に買収された日本企業における人的資源問題の現状を知るために、実際に日本の2企業を訪問し、現地調査を行った。 被買収企業の経営者及び従業員に対し、彼らのM&Aや買収企業に対する意見、不安、考えなどをインタビュー形式で調査を行った。その際、彼らの考えに、買収を行った企業の国籍の違いが影響しているのかに注目し、その結果得られたデータを基に、その他の被買収企業や、買収を行った海外企業本部を対象にしたアンケートを作成する予定である。
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