2012 Fiscal Year Annual Research Report
オープンイノベーション時代の組織デザインと企業パフォーマンス
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22530369
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
澤田 直宏 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 准教授 (00457847)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 研究開発 / オープン化戦略 |
Research Abstract |
2011年度までに東京証券取引所1部・2部上場企業全社(2,098社)に対してに対して東日本大震災(2011年3月)前の過去3年間における企業の研究開発状況についてアンケート調査を実施した.しかしながら,東日本大震災後の影響に伴いアンケートの回収が127社にとどまったことから,2012年度に追加アンケートを実施した.この結果,回答数は241社となった.特に鉱業・建設・製造業・情報通信産業といった研究開発が重要な産業については回収率が18.4%となり,サンプル数において十分妥当性を有する水準にまで増加した. これらのアンケートデータと公開されている特許データを組み合わせることにより統計分析を行ったところ,企業レベルのオープン化戦略については研究所の研究開発成果にプラスの影響を与えることが判明した.また,研究所レベルのオープン化戦略は単独では効果がないものの,企業レベルのオープン化戦略と組み合わせることで初めて研究開発成果にプラスの影響を与えることが判明した.さらに,研究開発プロセス毎にオープン化戦略の影響を分析したところ,川上工程(研究)ほどプラスの影響をあたえるものの,川下工程(開発)についてはプラスの影響を観察することができなかった. これらの分析結果について2013年6月にAssociation of Japanese Business Studiesの国際会議(イスタンブール)にて発表予定である.また,過去の研究成果も踏まえてオープン・イノベーション戦略に関する研究書『オープン化戦略』(有斐閣)の刊行が予定されており,小職は第14章『経営政策』を担当し,既に編集作業に入っている(なお,刊行予定は2012年12月であったものの,編集作業の遅れに伴い発刊時期は未定となっている).
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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