2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530389
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
平本 健太 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00238388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 恵子 神戸学院大学, 経営学部, 教授 (00349325)
相原 基大 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40336144)
小島 廣光 札幌学院大学, 経営学部, 教授 (80093029)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 戦略的協働 / ガバナンス / ガバナンス・メカニズム / 協働の窓モデル |
Research Abstract |
本研究は,過去15年間に世界各国で急速に展開し始めたNPO,政府,企業という3つの異なるセクターに属する組織間の戦略的意図にもとづく協働(戦略的協働)のガバナンスとそのダイナミズムの解明を目的としていた. 第1に,協働のガバナンス自体の構成概念を明確化し,概念間の相互関係を記述し説明するための分析枠組を構築した.すなわち,われわれが開発した戦略的協働の理論的枠組である「協働の窓モデル」を部分的に改訂し,展開期の活動をより詳細に記述・分析可能なように改良が加えられた. 第2に,協働のガバナンスの一般的特徴を析出した.すなわち,①協働の参加者間の定期的な会合および,非公式かつ日常的な相互の付き合いをつうじて,活動の監視・調整が行われる「自己ガバナンス」(self-governing structure),②主として協働の中心的立場にある参加者によって,活動の監視・調整が行われる「リーダー組織によるガバナンス」(lead organization),③協働プロジェクトのガバナンスを受け持つ独立の公式組織を設立し,その組織に活動の監視・調整を委ねる「協働管理組織によるガバナンス」(network administrative organization)の3タイプの存在があらためて確認された. 第3に,構築された分析枠組にもとづき,協働のカバナンスの実態を測定,記述,分析した.まず,特徴的な協働ガバナンスがみられる少数の事例を対象とした詳細な定性的研究を行い,この事例研究を通じて,モデルを構成する普遍的な諸変数を抽出し,協働の実現と波及の有効性に関する知見を提供した.加えて,追加的な事例研究にもとづき,協働ガバナンスに関する統合的な理論モデルを構築するとともに,有効な協働のガバナンスに関する実践的示唆を提供した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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