2012 Fiscal Year Annual Research Report
製品開発のコンセプト策定における産学連携の意義についての調査研究
Project/Area Number |
22530394
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中原 秀登 千葉大学, 法経学部, 教授 (60189016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 馨 千葉大学, 法経学部, 准教授 (10323388)
佐藤 栄作 千葉大学, 人文社会科学研究科(系), 教授 (10366940)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 製品コンセプト / 産学連携 / 産学共同研究 / 研究テーマの策定 |
Research Abstract |
本研究は、製品開発における製品コンセプトの策定段階からの産学連携の意義と課題を体系的に明らかにすることを目的とし、最終年度では、製品コンセプトを開発活動へ具体的に進めていく上で不可避の開発テーマの策定にまで掘り下げ、産学共同研究における開発テーマの策定を対象に、その意義や課題について明らかにすることを目的とし、以下の研究成果が得られた。 まずは、研究開発のテーマが、①将来の持続的な企業成長へ導く道筋として、②開発資源の配分などで意思を統一しながら研究開発や事業化を図る役割を果たすことを明らかにした。 また開発テーマを策定していくことは、大学サイドでの、①外部研究資金の調達をはじめ、②研究活動の活性化、③企業家精神豊かな人材を育成していく意義が、他方で企業サイドでの、④研究のリードタイムやリスクを節減して研究成果を効率的に入手し、⑤開発関係者の間で合意を形成していく点での意義が確認された。 さらに企業の開発・事業戦略にとって産学共同研究を実効性ある開発テーマとして策定していくためにも、①共同研究の目的を明確にし、共有することをはじめ、②異部門間の知を融合し、製品開発へ結びつけていくリーダーの存在、③パートナーを探索、評価、マッチングし、かつ相互信頼によりテーマを策定していくよう社会へ広く情報を発信し、収集すること、④課題の解決に向けて双方の研究ポテンシャルを吸収し、事業化へ結びつけていく技術対応力や研究ポテンシャルの保持と向上、⑤産学それぞれのもつ固有の使命や役割を認識し、責任ある役割を分担し、研究管理のあり方や研究成果の取り扱いなどを明確に取り決めていくなどのマネジメントが不可欠となることを、京都大学とアステラス製薬による共同研究「AKプロジェクト」、東京大学産学連携本部のProprius21での共同研究のテーマ策定の事例を通して提言した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)