2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナレッジインテンシブサービスセクターのイノベーションシステムに関する国際比較分析
Project/Area Number |
22530399
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 久美子 東京工業大学, イノベーションマネジメント研究科, 教授 (20281719)
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Keywords | 情報通信サービス / 移動体通信 / 標準化 / 技術戦略 / イノベーションシステム / モバイル通信サービス / セクターイノベーションシステム |
Research Abstract |
既存関連分析結果に基づいて、サービスイノベーションシステムを複雑システムとして捉え、システムの構成要素の複雑性と関係者の性質、利害関係に焦点を当てながら、異なるアクターの協同作業、制度的変化や技術革新の共進化、それぞれの優位性などの分析を行う総合分析方法や研究スコープを確立し、フレームワークを構築し、主なリサーチクエスチョンや仮設を確立した。サービスセクターイノベーションシステムの課題、実証分析対象プロジェクトやサービス分野や分析すべき技術経営の課題を確定した。以上に基づき、日本とアジア(インドネシア、韓国等)を対象にアンケートやヒアリング、ビブリオメトリック分析により予備分析を開始した。 インドネシアにおける大手通信業者を対象にヒアリング調査を行い、移動体通信サービスの普及、及び第2世代から第3世代への世代交代に伴う技術戦略やサービス提供に向けた差別化戦略について分析した。日本において移動体通信サービスの進化過程について、第3世代から第4世代への移行に伴う研究開発戦略に焦点を当て、論文データやヒアリングを元に分析を行い、弟4世代に関連した技術ロードマッピングを行った。 無線通信システムの標準化において、標準規格策定の推進や支持に影響を与える要因を仮定し、検証を行い、ARIB電波産業会会員にアンケートを実施した。分析の結果として技術優位性、主導的企業の影響、外部との協力およびコンピタンスの項目が抽出され、標準化のフェーズでどのように技術戦略が変化するのか明らかになった。 携帯電話を利用した新しいサービスの導入の事例として大学を取り上げ、韓国の大学と大手通信事業者を対象にヒアリングを行い、データや情報を収集した。 中国、日本、国、台湾、インド、シンガポールを対象にソフトウェアセクターのリサーチ活動の比較分析を行い、研究がどの程度イマージング技術と関連しているか分析した。
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