2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530407
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
原 拓志 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60252756)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 安全 / 技術経営 / 組織プロセス / 技術システム / 原子力発電所 / 福島第一 / 技術の社会的形成 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、技術と組織の相互形成に関わる先行研究について理論的な批判を加えつつ、理論的枠組みの精緻化を図った。また、事例研究としては、特に2011年3月発生以降、社会に大きな影響を与えている福島第一原子力発電所の事故事例について、その社会的、組織的背景を含めて、関連する様々な文献及び資料、記事等を収集して詳しく調査するとともに、福島県および福井県の原子力発電所立地地域の初期的なフィールドワークも行った。こうして集めた多様なデータを、「技術の社会的形成」および関連する先行研究を基礎として精緻化してきた理論的枠組みを適用して分析を行った。 その初期的な成果について、2012年6月26-9日にアイルランドのLimerick大学で開催されたThe International Federation of Scholarly Associations of Management (IFSAM)の第11回大会で報告し、国際的な研究者と意見交換した。また、国内においても学内の商学経営学研究会や学外の工業経営研究会で報告し、学内外の研究者と意見交換した。さらに、オーストラリアのGriffith大学のRichard Hindmarsh准教授らとの共著の1章として執筆した。これは本報告書の対象期間外となるが、2013年4月に出版された。 そのほかの事例調査対象である高速鉄道や航空管制、化学プラント、医療についても関連する資料や情報を継続して収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
福島第一原子力発電所の事故を受けて、当初の計画にあげた事例研究の対象に原子力発電所を加え、本年度も主にそれに集中して研究したが、それについて国際学会での報告や国際的な論文公刊など国際的発信を伴う一定の研究成果を上げることができたから。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで実施した高速鉄道、航空管制、原子力発電所などの技術システムに関する事例研究を踏まえながら、技術と組織との相互作用プロセスがいかに安全形成と関わっているかについて理論的考察を深め、論文として発表したい。
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Research Products
(2 results)