2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530418
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
大東和 武司 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40152194)
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Keywords | 国際経営 / 多国籍組織 / パートナーシップ / グローバル・ガバナンス / 多国籍企業論 |
Research Abstract |
企業活動の海外展開の拡大にともない、海外における事業の円滑な推進のための高度な専門知識の必要性が高まり、いわゆるプロフェッショナル・サービスの国際展開が重要になっている。それに係わるプロフェッショナル・サービス提供型の多国籍組織の多くは、伝統的なパートナーシップの組織哲学を継承し、人的および知的資産を機動的に集約する組織形態を採用し、公開責任がない。また、このような多国籍組織は、多国籍企業活動の国際展開および資金調達の国際化にともなって、多種多様で複雑な各国の法規制に起因する障壁につねに対応しながら、多様な独占資格共同業務を営み、世界各国のプロフェッショナル・サービス提供型組織と積極的に業務提携や協働を推し進めることにより、国際展開を形成してきた。 22年度においては、こうしたパートナーシップ型多国籍組織、とりわけその組織哲学と組織特殊性についての専門的知見、あるいはまた同組織と製造多国籍企業との係わりについての知見を文献・資料によって渉猟するとともに、さらに研究者および企業等関係者へのインタビューによって、確認、あるいはまたさらなる知見を得ることに注力した。ラグマン『ラグマン教授の国際ビジネス必読文献50撰』に所収されたストップフォードほか編『多国籍企業の世界要覧』とダニング『追いつめられるグローバル資本主義』部分の分担翻訳もその成果の一部である。さらにまた、研究者、公認会計士および実務家の参加を得、広島市立大学国際学公開講座として平成23年2月3日に開催した「地域企業のIFRS(国際会計基準)への取り組み」への関与もその一環である。
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