2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530424
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
竹之内 秀行 上智大学, 経済学部, 教授 (90297177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 泰浩 東京国際大学, 商学部, 准教授 (50296224)
高橋 意智郎 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (80407220)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 海外直接投資 / 企業間の相互作用 / 新興国市場 / バンドワゴン効果 / 不確実性 / サプライヤー |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本企業の海外直接投資行動パターン、特にバンドワゴン的投資行動を明らかにすることである。 こうした目的に基づいて、当該年度においては日本企業の対中投資に関するデータベースの構築に取り組んだ。当該年度は特に、自動車部品メーカーの対中投資に焦点を絞った。その理由は、自動車部品産業においては、垂直的な関係(取引関係など)と水平的関係(競争関係)の双方が重要であり、その2つの企業関係が対中投資の意思決定へ与える影響を検討できると考えたからである。 データベース構築は2年前から継続的に行っており、今年度は新たな変数として「企業グループ」に関するデータの充実化を図った。具体的に言うと、当該企業と相互依存関係にある「企業グループ」を、①取引関係にある企業グループ、②資本関係にある企業グループ、③人的関係にある企業グループ、という3つの側面から特定し、変数を作成した。そのデータベースに基づいて、試験的に実証分析を行った。その結果、自動車部品メーカーの対中投資は複雑であり、多くの要因によって影響を受けていることが明らかとなった。さらに、3つの企業グループの中でも、資本関係と人的関係にあるグループの影響を受けていることが明らかとなった。これらの研究成果については、2012 Academy of International Business Annual Conference (Washington DC, July 30-July 3))ならびに、国際ビジネス研究学会第19回全国大会(桜美林大学、10月27-10月28日)において報告を行った。 こうした計量研究に基づいて、新たな変数の必要性が明らかとなった。また、興味深いケースの対象も明らかとなった。データベースの一層の充実とケース研究の実施が今後の課題となるだろう。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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