2011 Fiscal Year Annual Research Report
観光・商業・伝統産業等の連携による京都ブランド・マーケティング戦略
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22530451
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
若林 靖永 京都大学, 経営管理研究部, 教授 (70240447)
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Keywords | 地域マーケティング / 地域ブランド / 地域商業 / 伝統産業 / 観光 |
Research Abstract |
平成23年度の実績報告の第1は、伝統産業、とくにキモノの流通についての調査研究についてである。キモノ小売についての調査をすすめ、その分析結果について流通学会全国大会で報告した。また、東京ですすめられた京都市のキモノ振興事業に関連して、首都圏の消費者調査を実施し、その分析をすすめた。キモノのヘビーユーザー、愛好者が一定の規模で存在し、高頻度で積極的にキモノを楽しんでいるのに対し、多数派はキモノを着たいという気持ちは強いものの、きっかけがない、自分で着ることができない、キモノのコーディネートがわからない、キモノの相談にのってくれるお店を知らない、などのバリアがあることが明らかとなった。京都市伝統産業活性化推進計画(第2期)の策定に関与することを通じて伝統産業の現状と課題についての検討をすすめた。 第2に、観光については、京都市の観光調査の分析に加えて、奈良市の観光基本統計調査の分析検討をはじめた。 第3に、「京都市商業ビジョン」「京都市商業ビジョンアクションプラン2011」を中心に京都商業についての中間的なまとめをすすめ、論文作成をすすめた(未発表)。 第4に、ソーシャルメディアを活用したマーケティングについて、まず、これまでのマーケティングとソーシャルメディアがどのように係わるか、その共犯関係に注目した研究を行い論文として講評した。つぎに、購買行動における高関与・低関与がいかにソーシャルメディアなどのメディア接触・活用に影響を与えるか、消費者の情報利用行動についての仮説を立て、実証研究を行った。機能的関与と感情的関与が統計的に区別され、かつ、それのメディア利用行動への影響も異なることが明らかとなった(現在発表準備中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
おおむね調査研究は順調にすすんでいるとも言えるが、その成果を発表、論文化することについてはやや遅れていると評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、これまでの調査研究の成果を学会発表、論文投稿することを優先して、1つの中間的な業績をとりまとめることに力を入れるものとする。同時に今後2年間で行う調査研究の計画について、本研究の目的と計画にもとづいて重点化を行う。
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Research Products
(2 results)