2010 Fiscal Year Annual Research Report
バリアフリー機器の街づくりへの導入を通した社会起業プログラムの開発と理論化の研究
Project/Area Number |
22530465
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
岡田 広司 椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 教授 (90326158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 高明 愛知工科大学, 工学部, 准教授 (30351183)
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Keywords | バリアフリー / 街づくり / ソーシャルビジネス / 福祉 / 歩行誘導システム / ネットワーク / 歩行者ITS |
Research Abstract |
本研究は、新しいバリアフリー機器の市場導入を、福祉のまちづくりの中に社会事業として実現する一連の事業開発過程を理論化し、ソーシャルビジネスへの導入プログラムとして構築するものである。その基盤となる下記の課題を中心に研究を進めた。 第1課題は、音声誘導式視覚障害者向バリアフリー機器の実用化に向けて、技術側面と障害者へのモニタリング調査を通した利用者の視点からの用途面の調査であった。技術面では白杖内部電子装置の小型化に対する実現化が確認され、また触覚誘導用の絵文字タイルは10種類を越えると、障害者にとっては各種パターンを理解するのが困難になることが確認された。 第2課題は、市場導入のフィールドとなる街づくりに関する研究である。地域の街興しのネットワーク化を進め、相互協力活動態勢づくりを意識し、名古屋市桜山商店街と長野県木祖村とのコラボレーションによる新商品の開発を実現した。またWeb動画プレゼンテーションという新しい手法のホームページを作成し街の活性化に貢献した。 第3課題は、歩行者ITSに関する市場調査に取り組んだ。衛星放送電波を使ったGPS(全地球測位システム)との融合技術による視覚障害者誘導方式の研究につながるものである。車社会における情報革命としてのITS技術を、研究中の歩行誘導システムに融合させ、使い易い高福祉型歩行誘導ITSへと展開するのがねらいである。現在の技術では障害者の歩行誘導には不完全であることが判明、GPS技術を応用するには、数10cmの精度が必要であり、かつ方向性の認知が今後の課題であることが確認された。
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Research Products
(3 results)