2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530470
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
二宮 麻里 福岡大学, 商学部, 講師 (40320270)
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Keywords | 酒類流通 / 清酒 / 規制緩和 / ワイン / ボルドーワイン / AOC / 地域ブランド |
Research Abstract |
平成22年度は、共同研究者であるDr.Tatiana Bouzdine-Chameeva(Bordeaux Management School教授)と学会発表および共同論文作成を継続した。 平成22年度は5月に病気になったため、十分な研究活動ができなかった。回復後の年度後半、共同した(Bordeaux wines on the Japanese market: how the advantages of the traditional Supply chain turn out to be an obstacle)本論文は前年度に報告したAWBR(The 5th International conference of the Academy of Wine Business Research,においてベスト・ペーパーのひとつとして選ばれたものである。日本におけるワイン市場形成の歴史と、近年少しずつ注目を集めている「自然派ワインの動向について述べたものである。ボルドー産地は、有機農法でのブドワ作りは拡大しているものの、自然派ワインについての取り組みは他の産地に比べて後れをとっている。この原因は、ボルドーワイン独自の流通仕組みにそのものに原因があるのではないか、と述べた。 ワインは農産加工物において、比較的付加価値の高いブランド商品として知られているが、これは商品そのもめの特性だけに起因するものではないことがわかってきた。他の農産加工物に比較して、いち早く流通形態の整備が流通業者によっておこなわれ、かつ地域ブランドの確立に向けて、政府・産地が二体となうた結果、高付加価値商品として流通させることができるようになったのである。それにいち早く気が付いた産地がボルドーであった。そこで、次年度は、特にボルドー産地について分析することと決定した。
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