2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530470
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
二宮 麻里 福岡大学, 商学部, 講師 (40320270)
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Keywords | 酒類流通 / 清酒 / 規制緩和 / ワイン / ボルドーワイン / AOC / 地域ブランド |
Research Abstract |
平成23年度においては、ワインと異なる酒類についての比較分析を遂行するために、ヒアリング調査や研究会をおこなった。滋賀県、福岡県の清酒蔵元およびボルドー産地では共同研究者(Dr.Boudzine-Chameeva)とともにヒアリングをおこない、互いの問題意識を共有した。 ボルドーの地域ブランド化および独自の流通システム(ワイン先物取引)の形成過程について詳細に調査をする必要性があるという点で一致し、その成果を日本語論文としてまとめた(「ボルドーワインの生販分業型流通システムと販売問題」)。また「自然派」、ビオワインという独自の特性を有する商品の販売についても引き続き調査をおこなった。日本において、品揃えの差別化をおこないたい流通業者のモチベーションの高さが、その市場拡大の原因と考えられる。それに対し、ボルドーワインは独自の開放型の流通システムを発展させてきたゆえに参入がおくれていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度は、学会を発表するとともに論文も作成した。今後の研究課題についても明確にすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年4月にボルドーで調査および情報・データ収集にもとづき論文を作成する。平成24年6月にコインブラでおこなわれる国際学会において清酒流通について報告をおこなう。
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Research Products
(3 results)