2011 Fiscal Year Annual Research Report
ある会計情報を見たとき、脳の中で不安を感じる部分は反応するか?
Project/Area Number |
22530481
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
後藤 雅敏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70186899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 秀俊 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40127410)
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Keywords | 会計情報 / 不安 / 賦活 |
Research Abstract |
当初の計画どおり、京都にあるATR(Advanced Telecommunications Research Institute International:株式会社国際電気通信基礎技術研究所)に出向き、人材派遣会社エイジェックから派遣された20人の被験者に対して、脳の読み取り実験を実施した。被験者に提示する会計情報は、Presentation(※商用の有料ソフトウェア)を使って提示した。また、脳の画像はMATLABとSPM8を使って、処理した。 その結果は、被験者が不安に思う情報を見せたとき、脳のある部分(たとえば、IPS, AI,TPS)が賦活しており、当初の予定通りの結果を得られた。しかし、将来の不確実性をあらわす情報に、問題が発生していることがわかり、その問題に関して、それが致命的な問題とならないかどうかを議論した。ただ、この問題に関しては、議論が分かれるところで、会計情報が提示される時点を、実験のどこに置くかで回避できるという意見も存在している。具体的には、会計情報が被験者に提示される前後の時間的な経過が問題化しているので、どの領域から、別のどの領域に賦活化する領域が変化しているので、解釈を変えることもできそうである。全体を通じて、分析を精緻化させる試みが行われており、それにより解釈が変えられることもありえるが、不安な情報を見たとき、脳の中の、ある特定の部位が賦活化しているという結論は導きだせそうである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおり、京都にあるATR(Advanced Telecommunications Research Institute International:株式会社国際電気通信基礎技術研究所)に出向き、人材派遣会社エイジェックから派遣された20人の被験者に対して、脳の読み取り実験を実施した。被験者に提示する会計情報は、Presentation(※商用の有料ソフトウェア)を使って提示した。また、脳の画像はMATLABとSPM8を使って、処理した。 その結果は、被験者が不安に思う情報を見せたとき、脳のある部分(たとえば、IPS, AI,TPS)が賦活しており、当初の予定通りの結果を得られた。しかし、将来の不確実性をあらわす情報に、問題が発生していることがわかり、その問題に関して、それが致命的な問題とならないかどうかを議論した。ただ、この問題に関しては、議論が分かれるところで、会計情報が提示される時点を、実験のどこに置くかで回避できるという意見も存在している。具体的には、会計情報が被験者に提示される前後の時間的な経過が問題化しているので、どの領域から、別のどの領域に賦活化する領域が変化しているので、解釈を変えることもできそうである。全体を通じて、分析を精緻化させる試みが行われており、それにより解釈が変えられることもありえるが、不安な情報を見たとき、脳の中の、ある特定の部位が賦活化しているという結論は導きだせそうである。
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Strategy for Future Research Activity |
今、議論されている、ある領域から別の領域に賦活領域が変化するという問題に、議論を深めたい。
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