2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本企業のイノベーションを誘導するマネジメントコントロールの検討
Project/Area Number |
22530492
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
横田 絵理 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (20277700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 朝子 法政大学, 大学院・イノベーションマネジメント研究科, 教授 (10349194)
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Keywords | イノベーション / マネジメント・コントロール・システム / インターラクティブコントロール / 質問紙調査 / インターラクティブネットワーク / 組織マネジメント / リーダーシップ |
Research Abstract |
本研究の目的はイノベーションを生み出すための企業における仕組みを、マネジメント・コントロールの視点で検討することにある。検討にあたってはインターラクティブコントロールおよびインターラクティブネットワークをキーワードとし,管理会計のみならず,組織および組織行動の分野の知見をまじえて考察し,理論化を試みようとしている。 平成23年度は,まず昨年度の文献研究を継続しその成果として,本研究で分析すべき視点を理論的にまとめた(三田商学研究掲載)。また,企業インタビューや学会参加を通じ,イノベーションの具体的な事例収集に加え,イノベーションとはそもそもどのような範囲でとらえるべきか,またイノベーションを生起させる組織の仕組みとなどのようなものなのかについて,現状把握をおこなった。それにより,組織におけるマネジメント・コントロール・システムの現状を把握し,イノベーションを生起する上で,検討すべきマネジメント・コントロールとは特にどの部分であるかを絞り込みを行った。 これを踏まえ,平成23年後半には,質問紙調査の作成を連携研究者である妹尾氏も加え行った。東京証券取引所一部上場企業約1700社弱の企業の経営企画担当責任者宛,2月に送付,3月に回収を行った。その結果,平成23年度内に回収されたのは260社ほどである。回収されたデータのデータベース作成は次年度にかけて行われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度中に質問紙調査を行うことを計画していたが,年度中に回収まで行うことができており,年度内の計画としてみればほぼ順調に進展していると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の結果を早急にデータベース化し,平成24年度前半には分析結果をまとめその成果を本年度後半には学会などで報告,また論文として投稿を試みる。これは当初計画とほぼ同ペースである。
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Research Products
(6 results)