2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530498
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
清水 信匡 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (90216094)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 戦略不全企業 / マイルズ=スノオ理論 / 防衛型企業 / 探索型企業 / 分析型企業 / アンケート調査 / 設備投資予算 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)戦略不全企業(受身型)の特徴を、健全企業(防衛型、探索型、分析型)と比較して、業績管理の側面から企業へのアンケート調査によって実証的に明らかにするとともに、(2)戦略不全の状態から機能回復を果たした企業に対してインタビュー調査を行うことによって、回復プロセスを業績管理の側面から明らかにすることであった。本研究では、戦略不全企業に焦点を絞り、そのような企業がいかに健全な企業へと回復できるかの糸口を業績管理の側面から探り出すことを目的としていた。2012年度の研究実績をまとめれば以下の2点に集約される。 1)戦略不全企業の特徴の分析 2011年(有効回答65社)と2009年度に行った質問票調査票の調査結果(有効回答99社)を利用して、戦略不全企業における業績管理の特徴を健全企業と比較分析した。2011年度調査から、戦略不全企業の主たる製品はライフサイクルの成熟期から衰退期にさしかかったものが多かった。また、健全企業に比べて、戦略不全企業は製品の将来性がないことも明らかになった。 2)戦略タイプと業績管理システムの整合性の分析 2009年度調査の結果を使い、戦略タイプと業績管理システムとの整合性が業績に結びつくかどうかの分析を行った。事後評価をしっかり行うという業績管理の特徴は、防衛型企業の特徴であることはマイルズ=スノオの理論から予測できる。分析の結果、防衛型企業が事後評価をしっかり行うと業績が良いことが実証された。逆に、探索型企業が事後評価をしっかり行うことは良い業績に結びつかないことが明らかになった。これは、戦略不整合の証拠になるのであろうか。また、投資のタイミング重視は分析型企業の特徴であるが、分析型との関係は統計的に表れなかった。このタイミングを重視するという特徴は、探索型企業では業績に悪い影響のあることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|