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2010 Fiscal Year Annual Research Report

リスク応答的な社会づくりに関する研究

Research Project

Project/Area Number 22530513
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

今田 高俊  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (00107517)

Keywordsリスク指標 / リスクリテラシー / リスクコミュニケーション / リスクマネジメント / リスクの定義
Research Abstract

本研究では、リスクとは何であり、リスクがどのように生み出されどう分配されているのか、とくに今後、われわれはリスクとどのように向き合い、対応していけばよいのか、を明確にするために、リスク社会の捉え方およびリスクに対応できる社会をめざしてなすべき課題を、ソリューション研究の視点から考察を加えた。リスクに対応できる社会づくりのためには、
(1)現実社会に存在する各種のリスクを網羅的に把握して、それらを測定する必要があり、そのためのリスク指標の体系化が必要であること、
(2)リスクリテラシーを酒養する必要があること、すなわちリスクに関する理解を深めることにより、不確実性への対処能力を高めること、
(3)また、リスクマネジメントの手続きとしては、リスク指標によってリスクを測定し(リスク識別)、そのリスクについて、発生確率(possibility)と影響度(厳しさ、severity)の観点から評価し、両者の積を評価尺度として試算する(リスク評価)とともに、こうしたリスクを最小限に抑える手立てを講じる(リスク対応)こと、
(4)最後に、リスクへの対応について合意形成を図るために、関係者間で安全対策に対する認識や協力関係の共有がスムーズになされるよう、リスクコミュニケーションが必要とされること、の四点を指摘した。要するに、リスクに対応できる社会づくりのためには、リスク指標の体系化と測定、リスクリテラシーの酒養、リスク管理の手続き、およびリスクコミュニケーションの各視点が重要であることを明確にした。

  • Research Products

    (6 results)

All 2011 2010

All Journal Article (4 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] リベラル=コミュニタリアン論争を超えて2010

    • Author(s)
      今田高俊
    • Journal Title

      社会学史研究

      Volume: 32号 Pages: 3-14

  • [Journal Article] (書評論文)グローバリゼーション-現代はいかなる時代なのか2010

    • Author(s)
      今田高俊
    • Journal Title

      社会学研究

      Volume: 87号 Pages: 177-185

  • [Journal Article] リスク社会の到来と課題-ソリューション研究の視点から2010

    • Author(s)
      今田高俊
    • Journal Title

      ディスカッションペーパー:リスクソリューションに関する体系的研究

      Pages: 1-11

  • [Journal Article] 組織活性化の条件-人と組織のエンパワーメント(基調講演)2010

    • Author(s)
      今田高俊
    • Journal Title

      経営行動科学

      Volume: 23巻1号 Pages: 67-78

  • [Book] 社会理論における合意形成の位置づけ-社会統合から社会編集へ(猪原健弘編著, 合意形成学)2011

    • Author(s)
      今田高俊
    • Total Pages
      17-35
    • Publisher
      勁草書房
  • [Book] 社会学の学び方・活かし方2011

    • Author(s)
      金子勇・藤田弘夫・吉原直樹・盛山和夫・今田高俊
    • Total Pages
      253-332
    • Publisher
      勁草書房

URL: 

Published: 2012-07-19  

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