2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530521
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
佐藤 春吉 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70247807)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2014-03-31
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Keywords | 多元主義的存在論 / 批判的実在論 / 社会存在論 / K.マルクス / M.ヴェーバー / R.バスカー / 理念型 / 価値自由 |
Research Abstract |
本年度は、多元主義的存在論を展開するために、継続的に進めてきたM.ヴェーバーの理念型論を多元主義的存在論の視点から読み解き、実在論的なヴェーバー理解の可能性をヴェーバーのテキストに内在しつつ論証し、マルクスとヴェーバーの新たな対話の基盤を再構築する作業を行った。この研究は、昨年度から引き続きおこなわれ、その論考は、当初の予想を超えて大部のものとなり、分割連載掲載の形態をとって公表することとなった。丁寧な検証をともなう新解釈の可能性を論証するために、連載過程でさらに細部を再検討・再改訂をおこないつつ、その研究成果を、順次立命館大学産業社会学会の『立命館大学産業社会論集』に連載発表した。具体的には、「M.ヴェ-バーの科学論の構図と理念型論-多元主義的存在論の視点からの再解釈の試み」という統一の副題のもとで、昨年度の「その1」として、「M.ヴェーバーの文化科学と価値関係論」(上・下)を刊行したが、ひきつづいて、今年度は、「その2」として、「M.ヴェーバーの現実科学と因果性論」(上・中)を公表し、現在「その2」論文の(下)に取り組んでいる。この連載は、さらに、「その3」へと続くこととなる。これまで、正面から論じられてこなかったM.ヴェーバーの社会科学論の実在論的な性格を明瞭に示すことができてきていると考えている。また、多元主義的存在論にかかわって、批判的実在論研究会を組織し、その研究を進めた。M.アーチャーの論文「主観性の存在論的位置」を翻訳し、人文科学研究所紀要No.104に掲載した。なお、批判的実在論研究会を中心に、私が監訳者となり、批判的実在論による社会科学論、社会科学方法論を論じた著作Berth Danermarkらの Explaining Societyの翻訳作業を進めている。すでに第一次翻訳原稿のあらましは完了しており、2014年度中に出版の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)