2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530527
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小島 秀夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (50111349)
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Keywords | 教師調査 / パネル調査 / 職業的社会化 |
Research Abstract |
本研究の目的は教師を対象としたパネル調査を実施し、教師の職業的社会化過程の解明を行うことである。このプロジェクトは1984年に開始された。具体的には、1984年と86年に茨城大学の在学生を対象として調査を実施し、1024名から回答を得た。その後、1991年にこれらの対象者の中で教職に就いている人803名を対象として、第1回のパネル調査を実施した。第1回のパネル調査の回収数は592名であった。今回の第2回パネル調査は、最初の対象者の名簿(1024名)を利用して、対象者が現在教職に就いているかどうかの確認作業をまず実施した。この作業の結果、598名が教職に就いていることが明らかとなった。2011年2月10日に調査票を発送し、3月18日までに返送してもらうよう、調査対象者に依頼した。3月11日に東北・関東大地震が発生し、研究室が機能不全に陥ってしまい、最終的な回収数は確定できていないが、3月9日現在での回収数は270となっており、今回のパネル調査は成功したと判断できる。データ入力と分析は次年度の課題である。今回のパネル調査と併行して、教師の職業的社会化過程をretrospectiveに解明するために、茨城県内の公立の小・中学校の管理職者(校長、教頭・副校長)全員を対象とした調査を、2011年1月に実施した。回収数は829(有効回収率50.5%)であり、回収率は中程度であり、調査は成功したと判断できる。この調査はデータ入力が済み、単純集計結果を出した段階であるが、今後はより詳細な分析を実施する。このデータはパネル調査のデータとともに使用する。
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