2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530527
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小島 秀夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (50111349)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 教師 / 職業的社会化 / パネル調査 / 選択的回答傾向 / 無回答者 |
Research Abstract |
本研究はパネル調査を利用して教師の職業的社会化過程の解明を目的とするものであった。最初の調査は1984年と1986年に実施され、同じ対象者に対して第1回のパネル調査が1991年に実施された。今回は同じ対象者に対して第2回のパネル調査を実施した。パネル調査は日本ではあまり実施されておらず、データは貴重であると考えられる。第1回パネル調査と第2回パネル調査に回答した人を対象とした分析結果では、教師の職業的社会化過程においては、教師の資質としてより専門的な知識の重視から、対人的・性格的な側面が重視されるようになってきていることなどが明らかにされた。こうした点は、確証的因子分析などによっても確認された。本研究では、パネル調査を利用して回顧的回答の安定性・不安定性の研究も実施した。同じ質問に対する回答の変化をみることによって、回答の変化を測定することが可能となった。分析の結果では、満足度(パネル調査では過去の事柄に対する満足度)は年数が経過するにつれて大きく変化していることが明らかにされた。しかしながら、そうした変化も急激に意識が変化するというものではなく、漸進的に変化していることが明らかにされた。ここでは選択的回答傾向が存在していることが明らかにされた。パネル調査を利用して、調査での回答者と無回答者の比較研究も実施した。その結果、回答者と無回答者の間には特別顕著な差は認められなかった。このことは意識調査で問題となる無回答について新たな見解を付け加えたこととなる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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