2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530541
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
東村 岳史 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (20273211)
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Keywords | アイヌ民族 / 和人 / 戦後史 / 当事者 |
Research Abstract |
文字資料については、旭川市立図書館・帯広市立図書館・北海道立図書館・北海道大学附属図書館・国立国会図書館等で収集と検索を行なった。旭川においては1960年代から1970年代前半にかけてのアイヌ民族や開拓関連の資料を収集したが、分量的には期待よりやや少なかった感がある。帯広においては1950年代から60年代にかけてのアイヌ民族関連、福祉行政、教育関連の資料を収集した。こちらはそれほど関連資料が見込めなかったのでほぼ予想どおりであった。 途中から重点を置いたのが、新聞記事の検索である。書籍や雑誌では概論的にしかふれられていない細かい動向が、新聞記事を追っていくことである程度再現可能ではないかという見通しが出てきたこともあり、これまで主に1960年代までだった作業範囲を1970年代前半にまで拡張することにした。この点は来年度に継続して重点的に行なう。収集記事はデータベース化して分析に利用しやすいよう整理している。 道内図書館での作業が予想より時間がかかったため、道外で発行された関連媒体における検索はあまり進展しなかった。道内での作業が一段落したらこちらにも時間をかけたい。 また、当初企画していたインタビューについては、旭川においては慎重を期した方がよいという判断のもと、今年度は実施を見送り、来年度に再度調整することとした。帯広関係については、関係者一人から聞き取りを行ない、ほぼ予定通りだったが、来年度さらに対象者を拡大できるかどうか検討したい。
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