2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530541
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
東村 岳史 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (20273211)
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Keywords | アイヌ民族 / 和人 / 戦後史 / 当事者 |
Research Abstract |
文字資料については、昨年度とほぼ同様に、3回にわたる北海道調査で、旭川市立図書館・帯広市立図書館・北海道立図書館・北海道大学附属図書館・札幌市中央図書館等で収集と検索を行なった。昨年度途中から重点を置いた新聞記事の検索は1970年前半までをほぼカバーし、その時期の細かい動向をある程度まで再現可能という見通しを達成しつつある。収集した記事はデータベースとして入力し整理に努めている。今年度も昨年度同様、北海道内図書館での作業に重点を置いたため、道外で発行された関連媒体における検索はあまり進展しなかった。最終年度はこちらの方にもある程度の作業時間を確保できるよう検討してみたい。国立国会図書館を中心に活用することになるであろう。 なお、インタビュー調査については、旭川において関係者の意見をうかがいながら、見込み薄であるという判断に達した。来年度さらに対象者を拡大できるかどうかは未知数である。ただし、本研究の申請当初から予測していたように、インタビュー調査がなくても文献資料で成果があげられるよう準備してきたので、実質的な影響はない。すなわち、これまでに収集した資料に基づき、原稿の執筆に着手しており、最終年度の報告書としてまとまった量の論考を完成できる見通しである(現状で不十分と感じられるのは、理論的な考察に関する部分である)。可能なかぎり、知人のコメントなども取り入れ、精度をあげられるよう努力したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の発表にはいまだ至っていないものの、資料の探索は予定通り進んでおり、調査に基づいた草稿も執筆にかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで同様、資料の探索と草稿の執筆を続けていく。
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