2012 Fiscal Year Annual Research Report
産業グローバル化先進都市地域の階層構造変動と集合行為レジーム
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22530542
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹辺 宣彦 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90212125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 麻理 名古屋文理大学, 健康科学部, 准教授 (60434635)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 産業都市 / 市民活動 / まちづくり / 自動車産業 / 集合行為 / コミュニティ / グローバル化 |
Research Abstract |
本年度前半は、まず5月に地域社会学会で豊田市の調査結果を都市類型的に位置づける報告を地域社会学会第37回大会で報告した。その後、質問紙の準備、サンプリングなど、刈谷市での質問紙調査に向けた一連の準備と調査対象地区のヒアリング調査をおこなった。8月初旬より郵送による調査(3000票)をおこない、9月初旬には予定通り回収を終えた(有効回収率は40.4%)。データ・クリーニング作業を終えた後で、調査会社にデータ入力を外注し、10月後半にはデータ・セットが完成した。この間9月に丹辺は中国の吉林大学に招待され、豊田市のまちづくりに関する報告をおこなった。11月には、豊田研究に興味を示した中国社会科学院の訪日団を市役所と高橋地区に引率し、説明をおこなった。研究分担者の中村は、11月の日本社会学会第85回大会で、豊田市で就農しているトヨタOBたちの活動について報告した。 年度後半は、大学院生も交えた会合を定期的に開催し、刈谷データの集計・分析をおこなった。その結果、職縁が地域的紐帯を支え、地縁的紐帯の強さが地縁型まちづくりへの活発な参加を促すという、豊田市とおなじ因果関係が男性住民について確認され、先進産業都市特有の社会構造を明らかにすることができた。他方、自動車産業に就労する世帯を中心に、性別役割分業が比較的つよく、女性の社会活動も、ライフステージごとの性別役割を外部に投影したかたちでおこなわれていることが判明した。また、防災・被災地支援についてのデータからは、コストの高い活動ほど企業による活動の比重が高いことが明らかになった。このような知見を中心に報告書(『「刈谷市のまちづくりと市民活動に関する調査」報告書』(全144頁))を年度末に刊行した。同報告書は市役所・地区長をはじめとする関係者と関連分野の研究者に送付した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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